戦時下のロシアへ向かう飛行機に乗るというのは、やはり普段の旅行とはまったく違う緊張感があります。
「本当に安全なのか?」「入国は問題なくできるのか?」そんな不安を抱きながら、中国東方航空 MU247便(浦東国際空港→モスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港)に搭乗しました。
目的は、モスクワに駐在している日本人の友人を訪ねること。観光ではなく知人訪問とはいえ、ロシアに入国するには観光ビザが必須であり、空港での手続きも厳格。さらに戦時下という状況が加わり、空気はどこか張り詰めていました。
実際に乗ってみると、中国東方航空らしい落ち着いたサービスに加え、乗客の大多数を占めるロシア人たちの存在があり、独特の雰囲気に包まれていました。この記事では、浦東空港でのチェックインからフライトの詳細、モスクワ到着後の入国審査まで、リアルな体験をレポートします!
\ 旅行・ビジネスで飛行機乗る際は! /
中国東方航空はどんな航空会社?

中国東方航空は、中国三大航空会社のひとつで、上海を拠点とするキャリアです。
アライアンスはスカイチームに加盟しており、ヨーロッパやアジアを中心に広範なネットワークを持っています。
日本からも羽田・成田・関西・名古屋などへの路線を持ち、比較的身近な存在ですが、価格帯が安いことから「コスパ重視の航空会社」といった印象を持つ人も多いでしょう。
今回利用するMU247便は、浦東からモスクワへ向かう直行便。ロシアへの直行便が限られている現在、この路線は特別な意味を持っているのです。
まずは浦東国際空港でチェックイン!

浦東空港でのチェックインは通常通りでした。特に渡航目的等を聞かれることもなく、すぐに航空券を発券してくれました。ロシア行きは観光ビザの提示が必須になります。
MU247便のフライト情報

フライト時間は約9時間。出発は朝で、到着は昼過ぎというスケジュールです。比較的便利な時間帯であり、モスクワ到着後もその日のうちに行動できるのはメリットと言えるでしょう。
MU247便の運航機材

この日のMU247便で使われていた機材はエアバスA330。ヨーロッパ路線ではよく利用される機材で、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス構成になっています。
中国東方航空でも主力として運用されています。座席設備や機内モニターは若干年季を感じる部分もありましたが、機内の清掃状態は良好で大きな不満はありませんでした。
MU247便に搭乗!

機内に入ると、まず感じたのは「乗客の多くがロシア人」という点です。ざっと見渡すと7〜8割がロシア人で、残りが中国人やその他の外国人といった構成。日本人はもちろんいません(笑)
ロシア語が機内のあちこちで飛び交い、独特の雰囲気がありました。やはり「通常のヨーロッパ便」とは違う空気を感じます。
エコノミークラスの座席について


今回はエコノミークラスを利用しました。A330の座席配列は2-4-2で、窓側は2席並びなので比較的快適。シートピッチは標準的で、膝が前のシートに当たらず余裕を持って過ごせました。
ただし座席のクッションは少し硬めで、長時間のフライトでは腰が疲れるかもしれません。ブランケットと枕は用意されており、機内快適度は「平均点」といった印象です。
提供される機内食について


機内食は2回提供されました。
- 離陸後:チキンヌードル 🍗
- 到着前:ソーセージライス 🌭
どちらも中華系の味付けで、日本人の口にも合う内容でした。特にチキンヌードルは美味しく、機内食の中では当たりの部類に入ると感じました。
飲み物も中国茶やジュース、ビールなどが提供され、標準的な国際線のサービスです。
個人モニターも完備


座席には個人モニターがあり、映画や音楽を楽しめる環境が整っています。
ただし日本語対応コンテンツは少なく、基本的には英語か中国語の作品が中心。長時間フライトなので、事前にスマホやタブレットに動画をダウンロードしておくのがおすすめです。
シェレメーチエヴォ国際空港に到着


フライトは順調に進み、定刻どおりモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に到着しました。ここで待ち受けていたのが入国審査。
事前情報では「とにかく厳しい」と聞いていたため身構えていましたが、入国審査のカウンター前で「しばらく席で待っていて」と指示され、30分ほど待機。
待っていると入国審査カウンターに呼ばれ、以下のような質問を受けました。
- 「なぜ今ロシアに来たのか?」
- 「目的は?」
- 「どのくらいの現金を持っているのか?」
めちゃくちゃ厳しいという感じではなく、無事に入国することができました。
まとめ


特に渡航目的等を聞かれることもなく、すぐに航空券を発券
ロシア行きは観光ビザの提示が必須になります。
機内食は中華系の味付けで、日本人の口にも合う内容
定刻どおりモスクワに到着
よくある3つの質問
フライトを振り返ると、やはり「特別な緊張感を伴う渡航」だったと言えます。
機材は安定のA330で快適性もそこそこ。機内食も悪くなく、中国東方航空らしい堅実なフライトでした。
ただし、やはり戦時下という状況を反映してか、モスクワでの入国審査は普段以上に厳格。
日本から観光で訪れるにはまだまだハードルが高い印象を受けました。
「また乗りたいか?」と聞かれると正直迷うところですが、今回の体験は他の航空会社や路線では味わえないものでした。ある意味、今しかできない貴重な経験として心に残るフライトとなりました!
\ 旅行・ビジネスで飛行機乗る際は! /

